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夏目友人帳 第2話『露神の祠(つゆかみのほこら)』

 視聴後の感想です。
 心に残ったものを取り上げています。ぜひ作品をご覧になってみてください。
 少なからず内容に触れていますので、前知識ゼロで作品をご覧になりたい方はご注意くださいね。

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 人のうわさも七十五日と言いますが、人の感謝の念もずっと続くわけではないようです。

 露神の祠は、干ばつから付近の集落を救ったと崇められる小さな祠。露神は、その祠に住まう小さな妖もの。干ばつが収まったころは人々が供物を持って祠へとよく足を運んだのですが、時を経た今ではその足も途絶え、その祠に今でもお参りに来るのは、たったひとりを除いてほとんどありませんでした。
 夏目が祠で出会ったハナと呼ばれるおばあさんは、彼女が幼いころからその祠へとお参りを続けていました。もちろん彼女には、妖である露神の姿など見えません。しかし、彼女が大人になって、そしていい人の下へ嫁いで、そして患う今になっても祠へのお参りを欠かしませんでした。
 そんなハナとレイコは、おそらく同じくらいの世代なのでしょう。かつてレイコが露神と出会い、名を預かったときにレイコは露神にこういいます。

『人の信仰は長くは続かない。こんな小さな祠は早く出て、もっと住みよい所を見つけた方がいい』

 しかし露神は、ある想いを以ってその祠を出ることはなかったのです。


 物語の結末はぜひ作品をご覧いただくとして、露神の姿が見えなくても一途な信仰で祠へのお参りを欠かさなかったハナ。彼女の姿を、一途な想いを抱きつつも見守り続けた露神。うわさや感謝の念がたとえ七十五日で潰えたとしても、ふたりの想いは何十年と途絶えることがなかったのです。
 ハナはこう言っています。

『女学生時代に、一度だけ露神様の姿をお見かけしたことがある。声をかけようと思ったけど、姿を人に見られると知ったら、露神様はここから居なくなってしまうかもしれない。それで声をかけられなかった』

 それは彼女の思いやりでしたが、それは普段のハナにとっては露神の姿も見えなければ声も聞こえないこと。『露神様はおひとりでお寂しい』と思いながらも、ほんの少しだけすれ違ったお互いの心。きっと露神はそのときに声をかけらていても、その祠を去ることはなかったでしょう。

 物語の最後に、夏目がそのことを露神に伝えますが、もしもあのときにハナが声をかけていたら…
 変わっていたかもしれない露神とハナの未来を思い、目頭が熱くなるのでした。


P.S.
 夏目のところの塔子おばさんがなかなか可愛い人なんです。



●『胡桃割り動画』
 こちらでも夏目友人帳の感想が書かれています。私よりも深く書かれているようです。私は作中のカットは載せていませんが、こちらでは載せられています。
http://thadopp.at.webry.info/200807/article_14.html

●夏目友人帳 公式サイト
http://www.natsume-anime.jp/

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