超掌編小説『藍華の受難』
ARIAの二次創作小説(ネタ系)です。
ARIA featuring 聖○士○矢。
pixivにて知り合った方のステキな絵にお話を付けさせてもらいました。
許可をいただいて、こちらにも掲載させていただきました。
レトロリMAXのEREGOさんには感謝感激雨アラレです![]()
どうもありがとうございました!
もとは絵とセットの画像小説ですが、いろいろ考慮して文と画像を分けております。
EREGOさんのステキなイラストをお楽しみくださいませっ
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うららかな日差しの気持ちいい、ある昼下がりのこと――
自室でくつろいでいた晃のもとに、
「あっきらさ~~ん♪」
楽しげな藍華の声が飛び込んできた。
「どうした? 藍華。やけにご機嫌じゃないか」
「晃さん、聖○士○矢、知ってます?」
「あぁ、知ってる知ってる。コ○モを燃やして戦うやつだろ? 熱い漫画だよな。好きで昔読んでたぞ」
「よかった! 晃さんも好きだった♪」
「ぁん?」
先の見えない藍華の話にきょとんとする晃。
「私に聖○士○矢つながりの友達で絵がすごく上手い子がいるんですけど、その子が晃さんの大ファンで、晃さんの絵を描いたからぜひ渡して欲しいって、預かってきたんです!」
そんな藍華の手には、ノートほどの茶封筒が握られていた。
「ほぉ、手紙をもらうことはあるが、絵をもらうのは初めてだな。なんだか気恥ずかしいが、嬉しいじゃないか。拝見させてもらおうか」
「はい、どうぞ、晃さん! 私もまだ見てないので、一緒に見ていいですか?」
「あぁ、もちろん構わんぞ」
「やった! ありがとうございます♪」
そして、晃の手が茶封筒へと滑り込む。
「どれどれ…」
藍華と待ち合わせしていた灯里が、姫屋から出てきた晃を見つけて声をかけた。
「あっ、晃さん!」
「ん? あぁ、灯里ちゃんじゃないか。どうしたんだ?」
「はい、藍華ちゃんと約束してて待ってるんですけど、藍華ちゃん見ませんでしたか?」
遅いなぁ、遅刻するなんて珍しいなぁ、と、小首をかしげる無邪気な表情の灯里に、晃はにこりと笑みを投げかけた。
「藍華なら、あたしの部屋で寝てるぞ」
「え?」
「あたしの『クリムゾンローズ』で寝てるんだ」
笑みを絶やさず、晃は右手の拳を優しくさする。
「くりむぞんろーず? 晃さんの通り名、です…よね?」
訳が分からず、クエスチョンマークをいくつも浮かべる灯里。そんな彼女に手を振って、晃は再び通りを歩き始めた。
「あっ、晃さん! どこに行くんですか!?」
藍華が気になって晃の背中に呼びかける灯里。灯里の声に肩を叩かれた晃は、ゆらりと振り返って、絶えぬ笑顔のまま、こう答えた。
「私はちょっと、藍華のお友達んところにお礼参りにな」
楽しげな観光客の声が、ネオ・スキアヴォーニ河岸通りをますますにぎやかにしている。
灯里が「ほへー」とつぶやく中、藍華がなぜだか待ち合わせの時間になっても下りてこないそんな今日も、水のきらめきに包まれたこのネオ・ヴェネツィアはいたって平和なようだ。
めでたし めでたし
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EREGOさん、どうもありがとうございました!
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